この記事では、任意整理について詳しく解説します。 現代社会では、多くの人が借金問題に悩んでおり、任意整理が注目されています。ただ、手続きや法律は複雑で、専門家の支援が必要となります。任意整理の基礎知識、特徴やメリット・デメリットまで詳しく解説します。
任意整理とは
任意整理とは、債務者が債務の返済に苦しんでいる場合に、債権者と話し合いを行い、返済計画や支払い条件を再調整する手続きのことを言います。債務整理の中でも、比較的手続きが簡便であり、自己破産や個人再生のように裁判所に申し立てる必要がないため、手数料も安く済むことが特徴です。
任意整理でできること
任意整理は、あくまでも債務者と債権者との話し合いで成立するものです。任意整理では、返済回数の交渉、毎月の返済金額の交渉などをすることができ、話し合いがまとまると毎月の返済額の減額ができる可能性があります。また、2010年6月よりも前から現金の借入を利用している場合には、借金の金額自体が減額できる可能性があります。任意整理では、このように借金の減額や毎月の返済金額の減額をすることで生活を立て直すことを目指します。
任意整理でできないこと
任意整理は、あくまでも債務者と債権者との話し合いで成立するもののため、債権者の合意が得られるのであれば、できないことはありません。一方で、債権者の合意を得ることができなければ、そもそも任意整理が成立しませんので、約束通りの返済を続けていくことになります。
任意整理のメリット
任意整理のメリットは、手続きを開始すると、一旦は毎月の返済をしなくてもいいことと、返済をしなくても債権者からの取立がないということです。毎月の返済が止まっている期間は、現金での生活が可能なのか、毎月の返済にいくらまで使えるのかなどを確認するための期間と考えてください。何年間も返済に追われていた人にとっては、毎月の返済がないということがいかに楽な生活なのかを実感できると思います。
また、任意整理の特徴としては、手続きを進める債権者を選択できる可能性があるということです。自己破産や民事再生手続きの場合には、個人的な借金、自動車購入のためのローンなど全ての借金を手続きする必要がありますが、任意整理では、個人的な借金や自動車購入のためのローン、利用を継続したいクレジットカードなど一部の債権者については手続きから外すことができることがあります。
任意整理のデメリット
任意整理のデメリットは、債権者の合意が得られないことが稀にあるということです。任意整理という言葉のとおり、債権者が任意整理に応じるかどうかは、あくまでも債権者の任意であって強制できるものではありません。任意整理に応じてもらえないことが心配になるかもしれませんが、95%前後の金融機関が任意整理に応じてくれますので安心してください。
まとめ
任意整理は、債権者と債務者が合意し、返済計画を策定する手続きです。返済期間が長くなることもありますが、財産を手放すことなく行うことができる手続きです。任意整理は、債務者本人でもすることは可能ですが、債権者の中には交渉に応じない場合もあります。そのため、専門家との相談を重ねながら、最適な解決策を見つけていくようにしましょう。
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