サザンクロス号第134回トリップ
(2004年1月25日〜2004年1月30日)
北マーレ環礁→南マーレ環礁→アリ環礁→ラスドゥ環礁→北マーレ環礁のルートでクルーズダイビング
1月25日(曇り、北東風)
昨夜、遅い時間にマーレに到着。マーレ空港のすぐ横に港があり、サザンクロスの迎えのドーニに乗り込む。
時差で3時間長くなった夜に、身体がとまどっている・・・
すぐに朝が来て、朝食前の1本目は北マーレ環礁のマギリロック。
寝ぼけた身体を海に投じる・・・
モルジブの透明度が寝ぼけた身体を一瞬にして目覚めさせる。延々と砂地が続きその向こうにマギリロックがあった。
マギリロックは砂漠のオアシスのような大きな根で、そこはヨスジフエダイをはじめ、多くの魚たちが群れ、一つの世界を造っていた。
ヨスジフエダイの大群に感動する。砂地で群れるムレハタタテダイも見事だった。
そのあとサザンクロスは南下し、南マーレ環礁のクダギリレックで2本目。
このポイントには大きな船が海底に横たわっていた。船首部分で水深15mだったのが、中程で29mになっていたから、その大きさがうかがい知れる。
沈船には大型のオオモンイザリウオが主のように住み着き、存在感を示していた。
船の横には巨大な根があり、フチドリハナダイやキンギョハナダイが群れていた。スズメダイが人なつっこく寄ってくる。
目の前を行きすぎるハナムロ、ウメイロモドキの群れも美しい。
3本目はグライドゥコーナー。乾期のグライドゥの潮流は半端じゃなかった。ぶっとびのドリフト。
コーナーではメジロザメ、ホワイトチップ、マダラトビエイが行き交う。
大物のイソマグロやロウニンアジもやって来た。
深いモルジブブルーをバックにイエローバックの群れが夢絵のようにまぶたに残る。
大物ポイントだが、この日マンタやジンベイには出会えなかった。
アフターダイブで漁民の島に上陸した。その島には土産物屋がひしめき、冬眠は客の引き込みに余念がなかった。目が合うと、品物を手に矢継ぎ早に売り込みにかかってくる。
そんなにぎやかさの中で、木陰でくつろぐ島の親子の涼やかな瞳が印象に残った。
1月26日(曇り、北東風)
この日1本目はロスフシメドゥファル。エントリーしてスグにアケボノハゼを発見。
このポイントの圧巻は、ムレハタタテダイの乱舞と、インサイドのロウニンアジの群れだった。
これほどのムレハタタテダイの大群は見たことがない。
そのあと、アリ環礁へ向け環礁移動。
4時間ほどの移動ののち、アリ環礁南部のマミギリアウトサイドでジンベエ狙いの1本・・・
しかし、お目当てのジンベエには出会えず。
ジンベエが出なかったら他には何もないとのブリーフィングだったが、ウミガメに出会い、ネムリブカとも出会い、それなりに味わいのある1本だったと思っている。
そのあと、水面からジンベエザメの影を探しつつ、アリ環礁西部を北上していったところ、とある島の外洋側でジンベエザメの影を発見!
サザンクロスのゲストたちは騒然となる。みな用意していた3点セットを我先に身につけ、本船の高いデッキから海に身を投じる。
一斉にジンベエに追いつこうと泳ぐ姿は、バトルレースさながらだった。ひたすらジンベエばかりを見つめ泳いでいると、前のフィンが頭やメガネに落ちてくる・・・
このときのジンベエは、体長は4,5mといったところだったが、何せ初めてのジンベエとの遭遇、大感動!
ジンベエは、バシャバシャと水しぶきを上げるダイバーに、迷惑そうにしながらも悠然と泳ぎ、しかもUターンのサービスまでしてくれてた。
この日3本目はランガリマディバル。マンタポイントということであったが、マンタには出会えず。そのかわりヨスジフエダイ・ノコギリダイの大群が目を和ませてくれた。特にヨスジフエダイの大群は見事だった。ごまんといるという言葉は、まさにこのような情景を言うんだろうな・・・と一人マスクの中でうなずいていた。
リーフの外に目を転じると、カスミチョウチョウウオが群れ、その中をかなり大型のナポレオンが通り過ぎていった。
モルジブのすごさを感じた1日だった。
1月27日(晴れ、北東風)
昨日の最終ポイント、ランガリマディバルを今朝は1番に攻める。期待通り多数のマンタがすでにやって来ていた。タンクが鳴り、イントラの指さす方向を見上げると、なんとジンベエが悠然と泳いでいるではないか。コバンザメを引き連れて、中層をゆったりと泳ぐジンベエは雄大だった。
水中でジンベエに遭遇できる確率はかなり低い、その水中ジンベエに出会えたんだから、この上もないラッキー!最高のダイビングとなる。
このチャンスを逃した他の4グループは大いに悔しがっていた。
そのあと、ジンベエ狙いの1本を外洋側のポイント、ボドゥティロフシアウトサイドで挙行するがこちらは不発。しかしマンタが多数出現、マンタの飛翔する姿はいつ見ても美しい。
その後サザンクロスは北上し、某島の外洋側で大きめのジンベエザメを発見!さっそく、全員でスノーケリング開始。
この時のジンベエ、体長6mオーバーといったところで、前回出会ったのよりかなり大きい。しかもかなりゆっくり泳いでくれたので、じっくりとウオッチを楽しむことができた。
この日のダイブ3本目はパネトーネ(アウトサイド)でマンタダイブ。マンタがトルネード乱舞をしていた。
アフターダイブは無人島に上陸し、インド洋に沈む夕陽を満喫する。
浜辺にたたずむ人々が夕陽に浮かびあがり、ビーチにロマンチックなシルエットを落としていた。やがてゆっくり日は沈み、夜は無人島でバーベキュータイム。モルジブ人のスタッフたちが砂にジンベエを浮かび上がらせ、ロウソクを立てロマンチックな演出をしてくれた。
1月28日(晴れ、北東風)
早朝のパネトーネ、エントリー直後から海底の岩をつかみ、アゲインストのほふく前進・・・
どこまで深度をとっても強烈な潮の流れは変わらず。
結局28.6mの水底まで・・・
そこからも風に吹かれるゴミのようにぶっとびのドリフト。
チーム6名はちりじりバラバラ・・・やがて偶然にも合流するが、一人が行方不明。後で知ることになるが、ついて行けないからと判断して、一人浮上したとのこと、くわばらクワバラ・・・
予想通りエアーの消費は早く、マンタ待ちどころではなかった。
透明度は高く、ぶっとびの中で見たソフトコーラルの森は綺麗だった。次々と変化してゆくコーラルの林は、流れる景色としてビデオに残っている。
しかし、他のグループはというと、適度な潮流に乗りながらのドリフトダイブで快適だったという。チャネル側ではオニハタタテダイの大群、外洋側ではマンタが登場、朝から気持ちの良いダイブとなったと聞いて、コース取りによってこれだけの差が出ることに驚いた。
2本目は、環礁を東に横断してフィッシュヘッドへ。透明度まずまず、潮流ソコソコと良好なコンディションで潜ったフィッシュヘッドは、ナポレオンあり、サメありでなかなかの高密度。隠れ根のドロップオフには、巨大なナポレオンが住み着いていて、その大きさは130cmはあろうと思われた。
クマザサハナムロの見事な群れ、それを補食しようと狙うロウニンアジ。
棚の上はソフトコーラルの森で無数のキンギョハナダイが群れていた。
そこを亀が悠然と泳ぐ様は、まさに竜宮城・・・
そのあと、ラスドゥマディバルで3本目。このポイントも隠れ根で、フィッシュヘッドに似ていた。透明度は今ひとつだったが、小型のマダラトビエイやメジロザメ、カマスの大群など見どころは充分だった。クマザサハナムロを補食しようとイソマグロが群れにつっこむと、一瞬バッと音がする。
棚のサイドや棚の上にはソフトコーラルがびっしりと繁茂していた。モルジブは豊かな海だ。
1月29日(晴れ、北東風)
早朝、昨日のラストポイントのラスドゥマディバルでハンマー狙いの1本。中層をサーチ、モルジブ人のアリは発見率100%の前評判通り、素人にはとうてい見えるはずのないハンマーヘッドを発見する。まさに職人芸!アリの指さす方向を見るが何も見えない。全員アリに続いて猛然とダッシュ。やがて前方にその特徴あるハンマーヘッドがモルジブブルーにくっきりと浮かび上がり、ゆっくりと深みに消えてゆく・・・モルジブのディープブルーに包まれる。深度は30mに達していた。
2本目、北マーレ環礁のサンライトティラ。砂地でドラキュラゴビー、トールフィンゴビーなどの共生ハゼ、クリーニングステーションでは、今の季節にはこのポイントにいないはずのマンタまでが登場してくれた。
3本目は、環礁東側のランカンリーフ。適度な潮流の中、気持ちのいいドリフトを楽しみながら、ゴシキエビ、タイマイ、ロウニンアジ、マルコバン、イエローバックなど多彩なモルジブの魚たちを堪能する。中でもイエローバックの大群は綺麗だった。
4本目、この日はバンドスハウスリーフでナイトダイブ。エントリした時間が早く、魚たちもようやく今宵のすみかを見つけたばかりをライトに照らし出されたため、驚いて逃げまどっていた。タイマイが寝ぼけて飛び出してきたり・・・目の前に急に飛び出されてこっちも驚いた。静かなナイトダイブだった。
1月30日(晴れ、北東風)
いよいよモルジブクルーズの最終日。早朝のオコベティラは、透明度が高く、珊瑚は元気だった。流れも穏やかでのんびりと最終日のダイビングを楽しむ。大型のイソマグロがゆったりと中層を泳ぎ去っていった。無数のキンギョハナダイ、ムレハタタテダイの大群、乱れ飛ぶモンガラカワハギ。まさにリラックスダイビング!
この日2本目はHPリーフ。2枚潮のハードなコンディションだったが、一面のソフトコーラルの森は見事だった。これほどのコーラルの群生は見たことがない。モルジブのコーラルの充実ぶりは素晴らしいのひとこと。
潮あたりの強いコーナーにはムレハタタテダイが群れ、ギンガメアジが銀鱗をきらめかせながら潮に向かって泳いでいた。
そして最終の3本目は、フラナノース。最後の感動はムレハタタテダイの見事な群れ・・・感動の中でモルジブダイビングは終了した。
サザンクロス、エスパシオスタッフの皆さん、ありがとうございました。
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